
こんにちは、木鈴(こりん)のぞんです。
夏は海水浴場の救護所の仕事をさせていただいています
海水浴場といえば、海の家があって、泳いだり、飲食を楽しんだりとにぎやかですよね。
大きな海水浴場だと監視所にライフセーバーと救護所に看護師が常駐していると思います。
初めて海岸の救護所の仕事に応募した時に、どんな仕事なのか情報を探しましたが、まるで情報は得られずほんとに不安でした。
そんな不安を抱えながら始めましたが、気づけばもう5年
年に数回しかしていないのでまだまだ未熟ですが、海岸での看護の仕事は一度は経験する価値あり、と感じています。
今回は救護所の仕事をおすすめする理由について書いてみたいと思います。
▼ 海岸の仕事についてのまとめ記事はこちらを参照ください
海岸の看護にマニュアルはない
お医者さんも内科医や外科医、整形外科医、小児科医に。。とそれぞれに専門があるように、看護も同じです。
また病気の専門性だけでなく、訪問看護や老人看護、学校、職場における健康管理など病院とはまた違った区分もあります。
それぞれに専門雑誌や講習会があったり、協会があったり、研究もされていたり。。
海岸の救護の仕事に関してはどうでしょう?
「ファーストエイド、応急処置」としての基本的なマニュアルはあったとしても、なかなか「海岸の」というと見当たらないと思います。
私が対処について参考にするときは看護師向け、一般向けの応急処置の本やフィジカルアセスメント、ライフセーバー向けに書かれた本等を読むようにしています。
あとはそうですね、もう今までの経験、本から学んだ情報、先輩やライフセーバーさんからの情報などを頭の中でフル回転させて対応にあたっています^^;
「正解も不正解もない、あなたがあなたなりの考えで応急処置をしてください」と大ベテランの看護師さんから言われます。
ほんとそうなんです。不安になりますが^^;
海岸の救護所はまるで野戦病院
病院で普段働かれている看護師さんが救護所の仕事をする場合まず、「物がない、薬がない」とびっくりされるかもしれません。
それはそうです。救護所は医師がいて診療し、治療をするところでは無いからです。
あくまでも応急処置 次に繋ぐまでの一時処置だからです。
そして大抵、予算が限られた中での物品や薬品になります。
その中で傷病者の方が苦痛を緩和できるように、安全に海岸で過ごせるように、また自宅に帰れるように、病院に行けるようにと考えながら、限られた物品や薬品を使って対処していく必要があります。
ビニール袋を色々な用途に使ってみたり、グローブも自分の保護だけでなく、指1本分切って防水指サックとして使ってみたり。
何があって何をどう使おうか、目まぐるしく頭を働かせています。
ある意味、創造性をフルに活用した仕事かもしれません。
対応しながら頭の中で冷や汗かいてることもよくあります。
そんなことで、救護所の仕事をしていると「災害時」にも強くなれるかも、とよく思うわけです。
そういった点が救護所の仕事をおすすめする最大のポイントです。
最後に
機会があれば一度海岸の救護所でお仕事してみませんか?
私が働いている救護所では繁忙期(週末とお盆)は看護師2人体制ですが、平日はほとんど1人勤務になります。その海水浴場の規模によるかと思います。
その海水浴場の管理元(市が管理しているのがほとんど?)に問い合わせてみるとよいかと思います。海水浴シーズンの前、春先までには聞いた方がいいかもしれません。
勤務している看護師は仕事しながら勤務している方がほとんです。
勤務先の了承が得られるようであれば、一度体験してみてはいかがでしょうか?
あまりの物のなさに、そして病院のように清潔清潔と言ってられない現状にビックリするかもしれません。
そう言った体験も時にはいいかもしれませんよ〜。
おすすめ参考図書
救護所の仕事で私が参考にしている図書です。参考までに。
▼ サーフライフセービング教本
ライフセーバーのための教則本ですが、傷病者の対処法や危険生物に刺された際の対処法など海岸での救助法が書かれてありますので、必読書と思います。
▼ 危険生物ファーストエイドハンドブック 海編 / NPO法人 武蔵野自然塾
海岸での応急処置といったらやはり知っておきたいのは、危険生物の被害にあった時の対処法ですよね。
▼先生!大変です!救急車を呼びますか!! ―緊急度の判断基準とその対応
校内で生徒児童や教職員に何かが起こったとき、養護教諭が緊急度の判断をすぐにできるよう、画像多めにわかりやすく構成されてます。
▼ 先生!大変です!どうしたらいいですか!!―応急処置の実際
上の「先生!大変です・・」の姉妹本 傷病者に対する応急処置の方法について。
▼患者さんのサインを読み取る! 山内先生のフィジカルアセスメント 症状編
フィジカルアセスメントというとやはり山内先生の本がわかりやすいです。
こちらは野外に特化した本ではありませんが、傷病者を前に何が起こっているのか?何が考えられるのか?
緊急性はあるのか?とアセスメントするのにとても参考になっています。
☆ 他参考になる情報がありましたらその都度更新したいと思います。