こんにちは、木鈴(こりん)のぞんです。(@zonkameko)
前回、木の食器類の木肌が乾燥した時のお手入れ方法、対処法について書きました。
やってみてどうだったでしょうか?
乾燥したのちオイルを塗って乾燥させるだけなので、比較的簡単かと思います。
参考:「木の食器のお手入れ・その1ー木肌が乾燥してきた時の対処法」
さて、今回は、もうちょっと症状が進んでしまった場合、毛羽立ち、ささくれ、少し欠けた等の対処法をまとめてみました。
試してみてください。
今回のサンプルお匙さん達
はいー、お手入れを散々サボっていたためどうなったかの症例をご紹介しましょう
▼ 先端の方がちょっとボロボロですね〜(ちなみにこれは購入したものです)
▼結構な毛羽立ちです(元々、あまりいい材料でなかったのもあります)
▼ これもちょっと欠けもありますね
用意するもの
- サンドペーパー(今回は180、240、400番)
- 無くてもいいけど、あると楽なのが消しゴム、または木片などのペーパーを巻けるもの
- そして、最後のお手入れにオイル塗り塗りセット
- 粉がでるので新聞紙かなにか敷いてやった方がいいですね
▼ オイル仕上げセット(オイル、布または拭き取りペーパー、新聞紙
手順
1、サンドペーパーについて
木工には必ず「空研ぎペーパー」を使ってください。「布やすり」だと目詰まりしてしまいます。(木の表面に砂がついてる感じでとれません)
▼ サンドペーパーはこうやって消しゴム、木片に巻いて使うと便利
本職の方は木片にのりで貼り付けて使ってます。元々裏にのりのついたペーパーも販売されてますが高価。
ヤスリがけは3段階または2段階でやってくださいね。
例えば今回
- 180番(粗く削って)
- 240番(整える)
- 400番 (さらに滑らかに)・・320番がメジャーかもしれません。
180番、240番だけで仕上げる方もいます。
私の場合、製作時の仕上げには180番は普段は使いません。
表面を滑らかにツルツルに仕上げたい時は使います。
2、ペーパーがけします
▼ お匙の縁がガタガタになっているので、粗めの180番でまずペーパーがけします。
180番など粗めのペーパーは削れすぎるので注意!
▼ 柄の部分もザラザラしていたのでペーパーがけします。
ささくれや、欠けがなければ私は240番(中)でかけます。
▼あれ?なんか形が少しいびつ?(だからほれ、気をつけてと。。)
▼ 形を意識しながらまた180番
▼ 仕上げ仕上げ(240番をやった後の400番です)
3、オイル仕上げ
4、はい、おしまい!
▼ 整形も。。まずまず??ちなみにこれは木工家「渡邊浩幸」氏の作品です。重宝しております。
あまりに欠けがひどい場合は小刀で本格的に整形します。
他、お皿の例
中心部がボソボソしています。これは、木目に沿わずに彫ってしまったため、毛羽立ちしやすくなっていると思われます。はい、このあたり難しいところです。
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▼ 240番と400番をかけて
▼ う〜ん、違いがわかりますかね??
▼ ちなみに、これ2組作って、一つは削りすぎて、バキっと割れちゃったんです。
▼ でも捨てるのもったいなくて使ってます。
こうやると持ちやすいんです^ ^
市販のウレタン加工された物もお手入れできます
市販のウレタン加工のスプーンなども同じようにお手入れできますが、ウレタンが剥げてみすぼらしくなってしまうようであれば、私は一度全部180番のペーパーでウレタンを削りとっちゃいます。それからのやり方は一緒ですね。
一度試してみてください。
まとめ
木の食器は金属のものに比べると、それはそれは耐久性はありませんが、こうやってお手入れしながら、形を変えながら付き合っていけるのが私は好きですね♪
土に帰る、燃やせるという点でも◎です。
お手持ちの木の食器のお手入れ、是非やってみてくださいね!