木の食器づくりで使う道具 “ ノミ ” について

こんにちは、

すき間時間にちまちまと木のスプーンやお皿をつくっているぞんです。

今日は私が食器を作る際に欠かせない ノミ について、まとめてみたいと思います。

* ノミは漢字で鑿ですが、難しいですよね。そして、ひらがなの “のみ” だと、文章に埋もれてしまうので、カタカナで “ノミ” と欠かせいただいてます。ちょっと虫ぽい??

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私が食器づくりに使用する “ノミ” 3種

ノミにも沢山種類があります。

基本的に食器作りで使うとなると、以下の3種になるかと思います。

  • 平ノミ(平刀)
  • 内丸ノミ
  • すくいノミ(曲内丸ノミ)

※ のみのメーカーによって言い方は変わってきますのでご注意ください。

 

中でも、内丸ノミは必須です。

また使用方法によっても種類があるんですよ~

小細工ノミ(小道具ノミ)・・手で彫る

叩きノミ・・ハンマー等で叩いて彫る(手でも使用可)

▲ 平ノミ(平刀)上が叩き、下は小細工用

 

▲ 内丸ノミ 上が叩き、下は小細工用。

 

叩きは小細工に比べると短く、お尻のところに金具がついてます。ハンマーで叩くので、木が割れないようにですね。

▲ すくいノミ(曲内丸ノミ) ネックのところが曲がってますね。スプーンなどの窪み部分を彫るのに便利です。

▲ 深さのあるお皿の場合、底の方はすくいノミでないと綺麗に彫れないと思います。

まさに” すくいながら削る ”感じです。

平ノミ(平刀)と丸ノミの違い

平ノミ(平刀)

小刀と用途は似ています。

面を削る、というよりは角を削るのに適しています。

例えばスプーンの柄や お皿の縁の処理など。スプーンの裏にもよく使います。

削りにくいスプーンの頭の裏部分は平ノミでガシガシ削ります。

(最近は南京鉋という素敵な道具を手にしたのであまり使ってませんが)

 

広い平面を削ることはないですね〜。

そうなると丸ノミなんでしょうね。

小刀との違いは、

平刀は力を入れてザクザクと削るのに使いやすい。

小刀はより細かな作業ができる、というところでしょうか?

▲ 角を落としながら柄の形を整えます。

《 使い方のポイント 》

平ノミは木目にそって使います。

(と言っても、叩きノミでガンガン削っていく場合は関係ないかもです)

木目には順目(ならい目)、逆目がありますのでご注意!

順目・・木の繊維に沿っている。綺麗にスムーズに削れる

逆目・・繊維とは逆らった方向。削りずらく、刃が奥に入ってしまう。

これは常に気にしながら使用して下さい。うっかり逆目で勢いよく削ると、バキバキと刃が入ってしまって大きく削り取ってしまいかねません。

厄介なのは、順目、逆目が途中で変わったりすることです。

さっきまでスムーズに削ってたと思ったら急に逆目になったり。

特に木目が真っ直ぐでなく、模様を描いたような物の場合、木目の向きは変わりやすくなります。

▼ 平ノミ/小刀と丸ノミの基本の使い方(イラスト)

▲ 上の図は上から木材を見た図、下は横からです。

丸のみ

丸のみは、彫る、そして削る作業としても便利です。

ある意味万能かもしれません。小刀のように細かい作業はできませんが、平ノミと同じように角を落としながら削ることももちろんできます。

《 使い方のポイント 》

丸のみの場合は木の繊維を断ち切るように使います(上の図参照)

ここが小刀や平ノミと違うところです。

“ 垂直 ”に、と書いてますが、やはり繊維の方向によってスムーズに彫れる方向とそうでない場合とありますので、角度を微妙に変えながら彫っています。

長年やっている方だと、木目を見てこの方向、というのがわかるんですよね〜。

彫ってみてバサバサになるようなら角度を変えて、スムーズに彫れる向きを探っていって下さい。

また、木目に沿って使用することも可能です。例えばスプーンの柄とか。

Rの浅い丸ノミであれば、平ノミと同じようにも使えます。

あえて彫り跡を残したい時にも使用します。

 

以上、平ノミと丸ノミの使い方の違いをあげてみましたが、実際作業していると、木材の癖や形、また作る物によって使いやすいノミは変わってきます。

どの道具を使うか?やっぱり、

  • 楽に!
  • 早く!
  • 仕上がりが綺麗!

ってことですよね。

ノミを購入する時考えること

さて、ノミを購入する時、種類が沢山あるので迷うと思うんです。

私も色々試しながら用途に適したノミを模索中です。好みもありますしね。

▲ 私が初っ端に買ったノミ3種

叩きの丸ノミ9mm,15mmと平ノミ15mmです。ワークショップで使用していたんです。ホームセンターで購入。

これでスプーンは彫れます。

これを買った時は叩き用とは知りもしませんでしたね〜。

ずっと手で使ってました。

① 刃の幅を考える

ノミの刃幅には3mm〜色々なサイズがあります。

何を作るか、によって自分が使いやすい刃幅の物を選ぶと良いと思います。

私は、丸ノミであれば9mm12mm,15mm、24mm,30mm、平ノミでは15mm,18mmを持っています。

刃幅が広い方がザクザク早く削れるので使用頻度が高いですが、小さい部分などはやはり刃幅の小さい物が適しています。

② 丸ノミはRの大きさ(深さ)を考える

丸内ノミにはメーカーによってちがいはあると思いますが、

Rの大きさ(深さ)があることをお忘れなく!

大まかに言うと、Rの深い深丸、浅い浅丸とあります。

特徴をあげますね。(あくまでも私の主観です)

深丸・・ザクザク彫れます。深さのあるものを彫る時に便利。

Rがあるので、彫り跡の凹凸がつきやすい。

浅丸・・彫り跡が滑らか。表面がスムーズなので、仕上げ用のペーパーがけのみで終わらすことも多いです。浅いお皿など彫る時にいいですよ。また、スプーンの柄を削る際にも使います。

▲ Rの違い。。。わかりますかね? 左の方が浅くなります。

以下ご参照ください。Rにも種類があることがわかります。

▲ 参考:匠雲堂さんの刃物のカタログ

ちょっと深さのある物を彫る場合は、深丸の叩きノミでガンガン叩いて彫ると手で彫るより断然楽です。

とは言ってもお椀やカップとなるとお手上げです。特に硬い木で作る場合は。

一度ノミを叩いてマグを作ったことがありますが、もう本当に大変でした。

お椀やカップを作る際は「旋盤」という機械を使うことがほとんどなんです。

それでも作りたい!という方は先に電動ドリルでボコボコ穴を開けてから彫ると多少楽かと思います。

忘れてならないのは、刃物のお手入れ “研ぎ ” です

刃物なので、もちろんメンテナンスは必要です。包丁も切れなくなると研ぎますよね。

特に木を彫ったり削ったりするわけなので、必ず研ぎが必要になります

 

しかしまぁですね、研ぎに関しては、私がもっとも苦戦していることなんですね〜。

平ノミ、小刀など刃が平らなものについてはまだいいのですが、丸ノミになると刃にカーブがあるわけなので難しいです。

何度かチャレンジしましたが、研ぐと余計に切れなくなるという。。

ある木工家の方に、毎日研いで自分の感覚をつかんでいかないとダメ!と叱咤されました^^;

そうなんですよ、切れなくなった時だけやってみたって、毎回振り出しに戻っちゃうんですよね〜。

ということで、時間もなかなか取れない毎日なので、私は腹をくくって “外注” という手段を選んでいます。

私がお世話になってるのは富山県の “ 匠雲堂 “ さん。

刃幅によって200円からありますので、送料はかかりますが、研ぐ時間のない方にはおすすめです。

 

でも悔しいので、絶対、自分で研げるようになってみせます!

ノミの保管

私の場合ですが、普段はお手製の箱に、そして持ち出す時は布に包んでいます。

保管のポイントは刃と刃が当たらないこと、刃が物に当たらないこと。ちょっとしたことで欠けたりするので大事に扱って下さいね。

▲ 本当は革で作りたかった。。

▲ フェルトを敷きましたが、転げるので取り扱いに注意してます。

まとめ

さて、ノミについてつらつらと書いて来ましたが、実際使ってみないとよくわからない、というのがほんとのとこです。

是非是非、まずは購入して使ってみてください。

そして本やネットで、どんな道具があるのか気にかけてみてください。

気づくと、いったい何本ノミを持ってるんだ!ということになると思いますよ〜。