ナースのお仕事 海水浴場の救護所について

こんにちは、毎日暑いですね〜。今年の夏の暑さはほんとにこたえます(^◇^;)

さて、私は5年前より、湘南の海水浴場で救護所の仕事をしています。

と言っても、メインの仕事や子どももいるので、ワンシーズン1~3回程度しか勤務してませんが、救護所の仕事ってどんな仕事?と疑問に思う方も多いと思いますので、私の経験した事やベテラン看護師さんらに聞いた話を参考に、救護所の仕事についてまとめてみたいと思います。

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救護所での看護師の仕事って?

基本

基本的にはいわゆる「ファーストエイド・応急手当」でイベント等の仕事とさほど変わりはないと思います。

では「ファーストエイド・応急手当」とは何か?といいますと

以下、日本救急看護学会「ファーストエイド すべての看護職のための緊急・応急処置」からの抜粋です。

『JRC蘇生ガイドライン2015』では「ファーストエイド」は急な病気やけがをした人を助けるためにとる最初の行動と定義し、

『救急蘇生法の指針2015』では「応急手当」を一次救命処置:BLS(Basic Life Suport)と上記の「ファーストエイド」を合わせたものと概念づけている。

日本救急看護学会では上記に加え、「専門的治療開始に先立ち、傷病者発生現場、患者発生場所ないしは搬送中において行われる看護師の行動」としている。

こうやって見てみると、first=最初の aid = 救助、助け だからファーストエイドなんですね。あまり考えもしてなかったです^^;

まとめると

  • 一次救命処置(BLS)
  • 傷病が発生した時の最初の援助
  • 治療が必要な場合の医療機関までの対処(注:医療機関まで付き添うという意味ではないです)

ということになるんでしょうか?短い言葉で説明するのは難しいですね^^;

そして海水浴場という環境での特殊性

病院外での応急手当の基本は同じでも、その環境によって、特徴的なケースがあるかと思います。

例えば、学校、スポーツイベント、コンサート、スキー場など、環境、対象者、活動の種類などで変わってきますね。

海水浴場での傷病者の種類

では、海水浴場の救護所で対応するケースを大まかにあげてみます。

  • 海洋生物による被害
  • 溺水
  • 貝や岩、ガラス、ロープなどによる外傷
  • 熱中症
  • 急性アルコール中毒
  • その他(頭痛、腹痛、捻挫など)

中でも、海洋生物(ほとんどクラゲ)による被害や外傷は多いケースですね。

 

看護のポイント

都度必要になる判断と説明

応急手当では、傷病の状態を迅速に把握、アセスメントし、以下の点について判断し適切に説明する必要があります。

 

  • 手当後すぐに海水浴が可能である
  • しばらく安静にし、経過良好であれば海水浴が可能である
  • 状態が回復したら帰宅し、自宅で安静の必要性がある
  • 帰宅後状態が変わらない、または悪化するようであれば、市販薬対応、もしくは医療機関を受診する必要性がある
  • 直ちに医療機関を受診する必要がある
  • 直ちに救急車を要請する必要がある

 

忘れちゃいけない、確認、検討事項

もう一つ重要なことですが、帰宅する場合や医療機関に行ってもらう際に確認が必要なこと、

  • 自力での帰宅、医療機関の受診は可能か、車で来ている場合、運転が可能かどうか
  • 付き添い人はいるかどうか、荷物をどうするか。
  • 子ども同士で来ている場合、親への連絡をどうするか。

特に傷病者が泥酔状態であった場合、その友人らも同様に泥酔状態にある可能性が高く、受診や救急搬送の付き添いを拒む場合もあります。また消えてしまったり?(いや、実際あるようですよ)

病院やクリニックではない、という理解

もう1点!

医療機関で働いていると、救護所等での仕事で初めは戸惑うかと思います。

何が違うかというと、

1、最重要!医師がいない

看護師自身で傷病者のアセスメントをし、緊急性やどういった対応が必要が見極めないといけません。

2、病院にあるような医薬品や物品はない。

当然のことながら病院で扱うような医薬品はありません。

医薬品による事故があっても困りますしね。

家庭の救急箱と同じ程度、と思ってください。

そうなんです。あくまでも、応急手当、ファーストエイドなんです。

 

看護師だけで対処するわけではない

 

救護所の仕事は看護師一人で行う場合も少なくありません。

なんとも心細いのですが、そこは海水浴場、私たちにはライフセーバーという、海での人命救助において専門知識を持った頼もしい方々がついています。

ライフセーバーさんとの連携は欠かせない仕事となります。

 

 

最後に

 

救護所での仕事を体験して、最初に強く感じたことは、ファーストエイドなので、あくまでもその場での一時的な対処にはなりますが、その後についての言葉かけ、助言が大事なんだな、ということです。

「いつまでも腫れが続くようなら薬局でこんな薬を使ってみるか、病院に行って下さいね」

「今日はもう帰って冷房の効いた部屋でゴロゴロしてた方がいいですよ」

「まだしばらく海で遊ぶんであれば、帰りによ〜く水で傷を洗ってくださいね」

こういった説明も看護師としての大事な仕事ですね。

 

お仕事する機会があれば是非チャレンジして見て下さい。

1日潮風の中にいるのもいいですよ!