グレイズアナトミーで知った “Surge (うねり) ” 死ぬ前に一時的に元気になる現象について

こんにちは、木工のことばかりブログに書いてますが、一応これでも看護師のぞんです。

先日、海外医療系ドラマ「グレイズアナトミー」を観ていて「あ、これって病棟で働いてた時のあの方達のこと?」とハッとしたシーンがありました。

それは「人は死ぬ前に一時的に元気になるのかも。。。」とずっと気になっていた事です。

そのことについてお話しさせていただきます。

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グレイズアナトミーで聞いた 「 Surge “ うねり“ 」

グレイズアナトミーは現在15シーズン目を放送中のアメリカの人気医療系ドラマです。

Amazon prime ではシーズン12までが無料で観れますよ〜。

私はちょっと前一気にシーズン12まで観てしまいました。

ドラマの中でのシーン、昏睡状態から一時的に元気になる

そのシーズン9 エピソード2での中での場面です。

飛行機事故で重傷を負ったDr.スローンが亡くなる時の話。

昏睡状態にあったDr.スローンが急に元気になって普段と変わらず陽気におしゃべりし始めたんです。

その状態を見たDrウェバーとDr. シェパードが言ったのは日本語翻訳では「”うねり“か?」となっていました。

英語では「Surge 」と言ってたので辞書で調べてみると

” 殺到する、押し寄せる、込み上げてくる、急増する、高まる、うねる、うねり ( ウィズダムより ) ”

とありました。

人、感情、波、エネルギーなどが押し寄せてくる感じですね。

ドラマの中で Surgeの特徴として「人生訓を垂れたり、家族に会いたがる」とDr.ウェバーが説明していました。

Dr. スローンはその説明の通り友人らに人生訓を垂れ、家族と会いたがります。(ま、ドラマですからね)

そしてその後直ぐに容態が再び悪化、人工呼吸器をつけたのち本人の希望通り30日後に人口呼吸器を停止し静かに亡くなります。

同じ現象について、他の用語もあります

「人が亡くなる数日前または直前に一時的に元気になる」現象について調べてみると、以下のような言い方が出てきました。

  • Last rally (最後の回復)
  • 「中治り」

この2つの方が一般的なのかもしれません。検索するといくつかヒットします。

「中治り」を「仲直り」との表現もあるようですね。家族や親しい友人との最後のよい時間。それまでのわだかまりを捨てて心穏やかに過ごす時間。

人はきっと気持ちがすっきりした良い状態で死にたい、と思うのかもしれません。

私の体験した事例

私が病棟で働いたのは看護師になって最初の4年のみ。その少ない病棟経験の中でのケースを紹介します。

① 70歳男性 がん末期(何癌か忘れました)

積極的治療はせず、1日2本の点滴のみで緩和的治療のみの方でした。

食事もほとんど摂れず、傾眠傾向(常にウトウトしている状態)だったのですが、ある日、意識がはっきりとし、支えや助けは必要ですが、なんとか座ることができました。会話もでき食事はあまり進みませんでしたが、足浴をベッドサイドで行うことができたんです。さっぱりとしてとても気持ちがいいと喜んでくださったんです。

そして、翌日、状態が一気に悪化、そのまま静かに亡くなられました。

② 83歳 女性 腎不全

大腿骨骨折の手術から、元々あった腎不全が悪化、透析もしましたが意識レベルが下り傾眠傾向。

この方もある日突然意識がはっきりし、家族に囲まれて和やかに会話ができたんですね。

また調子がよさそうだったので、足浴をして気分転換。終始ニコニコしてました。

このまま回復するかと思いきや、次の日一気に状態が悪化、そのまま亡くなられました。

③ 92歳 男性 心不全

この方も大腿骨骨折から元々の心不全が悪化、術後はやはり傾眠傾向で意識が朦朧としていました。

そういう状態でしたが、ある日から突然意識レベルがもどり、食事を食べれるようになったんです。

この方の場合は2,3日はとても調子がよかったと思います。家族に囲まれニコニコと食事を楽しんでたのが印象的です。

そんな状態でしたが、ある日の明け方,突然の心停止、、そのまま亡くなられました。

 

まとめ

私が体験したケースは上記の3ケースのみですが、なんとなく私の中で「人って死ぬ前に一時的に元気になって、身を清めさっぱりとしたり、美味しい物を食べたり、気分のいい思いをして亡くなるのかなぁ」と漠然と思っていたんですね。

ですので、グレイズアナトミーでの「Surge “うねり” 」のシーンを観て、この死ぬ前に一時的に元気になる現象は死のプロセスとして時に起こることなんだ、ということを知りました。

科学的には証明できないとしても生命には神秘的なことが沢山あるんだと思います。

死ぬ前の最後の生命エネルギーの” うねり” 

今後も身近なところで体験するかもしれません。

大切な時間としてじっくりと向き合いたいと思っています。